菅原:鈴木さん、これはVINTAGEスウェットですよね。いつ頃のものなんですか?
鈴木:1940年後半から60年代中盤のアメリカのものですね。いい味だしてるでしょう。
菅原:すごいですね。いまでも着れるものなんですか?
鈴木:もちろん。生地が「ループウィール」=日本語で「吊り編み機」で作られてるから長持ちするんです。でもこれは1時間に1メートルぐらいしかできない。今となっては非効率きわまりない機械なんですよ。
菅原:スウェットは今でもすべてその編み機でつくられてるんですか?
鈴木:いいえ、今ではアメリカでは作られてません。というより吊り編み機が無い。大量生産用の編み機しかないんです。
菅原:だったらLOOPWHEELERのスウェットはどこで作られてるんですか?
鈴木:日本です。生地は和歌山で作られてるんです。
菅原:へえ、見てみたいですね。
鈴木:行ってみますか。案内しますよ。
菅原:いい感じの街ですね。初めてきたけど、山もそばにあって、なかなかいいところですね。
鈴木:いまはちょっと鄙びた感じだけど、昔は丸編工場が軒を並べる日本一栄えた街だったんですよ。
この中でループウィール=吊り編み機をいまだに動かしてくれている工場があるんです。
鈴木:ここがLOOPWHEELERの生地を作ってもらっているカネキチさんです。
菅原:これは糸巻きですよね?
鈴木:編み機にかけるために紡績糸を巻き代えてる機械なんですよ。一番はじめの仕事です。
菅原:こちらの機械も初めて見る機械ですね。ゆっくり回ってますね。これが吊り編み機ですか?
鈴木:そうです。毎分24回転しながら生地を作っているですよ。
計算してみるとわかるけど...まあ非常にゆっくりした回転です。
菅原:なるほど、だから柔らかな生地ができるんですね。
鈴木:ようするに糸に余分な力=テンションがかからず、非常に糸がリラックスした状態で生地が編まれる。だから糸そのものの柔らかな風合いがそのまま生かされた生地ができるんです。
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